ルートへようこそ!

 
 

         「ルート」開設にあたっての趣意書


 社会福祉法人慈光福祉会は、「多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して
総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、心身ともに健やかに育成されるよう支援すること」(定款第1条)を目的としてすみれ保育園を設置し、今日まで運営をしてきた。その運営の基本方針は、「共に生き、共に育つ」という真宗保育の実践である。

 さて、今日、母親が幼い我が子をせっかん死させるとか、父親が子にせっかんしているのを止め切れず、死なせてしまった母親等悲惨なニュースが報道されている。最近のこういった事件を見ていると、日本の大人社会の中で何かが崩れてきていると思えてならない。そのような大人社会の歪みの中で、本来なら家庭や学校といったごく身近にあるはずの子どもの居場所がわからなくなり、子どもが自分の居場所探しを始め、その歪みの中でもがき、「問題」と思われるような言動に走る。しかし、そうせずにはおれないものを抱えたまま、彼ら彼女らは一生懸命踏ん張っているように思えてならない。なぜなら、彼ら彼女らの(問題)言動の中身とは「僕(私)は見捨てられそうだ」「僕(私)は自分で自分をコントロール出来なくなりそうだ」「僕(私)はどうせ悪い子だ」等々、子ども自身の「自己の肯定感」の消失であり、そのような言動は「究極のSOS」であるからだ。色々な関係性の中で子どもに表れた言動には、多かれ少なかれ必ず大人の影響がある。よって、そのSOSを受け取る(読み取る)義務が大人や社会にあるはずである。

 また、共働きや、母子・父子家庭などが増え、「働くことと子育てとを両立したい」との願いが広がり、「学校終了後、安心して子どもをあずけられる施設が必要だ」という声はますます大きくなっている。にも関わらず、現実として学童保育(放課後児童健全育成事業)施設の数は依然として足らず、また年齢制限が設けられたり等々、様々な制約があり、親や子どもの願いと現実との間でギャップが生じている。

 そのような中で、主体を子どもに置き、「子どもたちにとって何が一番大切なのか」を考えていくと、居場所であり、学びの場であり、遊びの場であり、出逢いの場、つまり「生活の場」である。この「生活の場」は「共に生き、共に育ち合う」、と同時に「個の尊重ができる場」である。

 以上のようなことから「ルート」を開設する。「ルート」は、子ども達自身が安心して過ごし、子ども達の拠り所となる場にしていきたい。さらに、子ども達が誰かにつながることが出来たなら、未来につながることも出来るかもしれない。「ルート」はそのパイプ役、或いはクッション役となる場にしていきたい。

そのために、以下のことを約束し、理念とする。


①一人一人の子どもの健康と安全が守られること「非暴力」
 安全・安心・健康であるために、体罰をはじめ、一切の暴力を否定する。

②子どもたちが色々な話をし、精神的に落ち着けるゆったりした環境をつくること「信頼」
 これを実現するためには、信頼できる仲間集団が不可欠である。施設での様々な活動を通し

 て、私やスタッフと、この施設を利用する子ども達との信頼関係を築いていきたい。また、

 その信頼関係は、私やスタッフと子ども達だけの間に限らず、親や地域との信頼関係へと広

 げていきたい。

③一人一人の子どもたちの遊びや活動・生活への働きかけ、援助をすること「自立」
 施設での様々な活動への参加・不参加は、各人の自由とする。あくまで私やスタッフは働き

 かけをし、援助をするにとどまり、子供たちの自由意志に基づく行動を尊重し、「自立(生

 きる力)」の成長を促す。ただし、参加すると決めたらスタッフと共に出来るところまで責

 任を持って歩む。


このような理念のもと、共働き、母子・父子家庭などの子どもや、学校に行けない子ども、そしてその家族の皆さんと共に悩み・考え、楽しみながらネットワークを広げていきたいと考えている。

 

「ルート」って何?


ルートは、社会福祉法人 慈光福祉会の1つの事業として、

学童保育とフリースペースを同じ場所でやっています。

つまり学校に行っている子どもと、行けない子どもが共に活動をしていく施設です。

 子どもが傷ついている時は一緒に休憩し、

踏ん張らなければいけない時は一緒に頑張って歩んでいく施設です。


現在、フリースペースの活動はメール相談のみを受け付けております。



所在地

〒858-0907 佐世保市棚方町488−12

浄土真宗 西心寺境内)

TEL 0956-26-2157

関連施設

すみれ保育園